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建築コラム

やはり鉄筋よりも早い?木造住宅の寿命はどれくらいか

 

欧米などでは100年以上の建物は珍しくなく、住み替え時にあえてアンティークの家を選ぶ人もいます。
一方、日本では家族構成に合わせて建て替えるのが主流です。ですから、日本の家は欧米よりも永く使うことを前提にしていません。では、もし建て替えなかった場合、住宅は何年持つものなのでしょうか。

平均的な木造住宅と鉄筋造りの寿命は何年くらい?
国が公表しているデータでは、木造住宅の寿命は27年で、鉄筋コンクリート造住宅では37年となっています。これは平均データではあるものの、27年というのは解体した住宅の平均築年数の数字なのです。そして、鉄筋コンクリート造住宅の場合も建て替えたマンションの平均築年数です。いずれにしてももっと築年数を超えて現存している建物は多く、本当の意味で寿命とは言えません。
様々な研究者が木造住宅の平均寿命を調査していますが、2011年に発表されたのは64年という説です。また、1979年に発表された鉄筋コンクリート造住宅の平均寿命説は117年で、2013年に発表された説は68年です。

土地や環境によって寿命は変わる?
当然土地や環境によっても建物の寿命は変化するでしょう。
代表的なのが、海から流れてくる潮風や海水によって建物が劣化する塩害です。金属にサビが発生する他、エアコンの室外機や給湯器などの室外設備も部品の中に塩分が入り込み、早く劣化します。さらに鉄筋コンクリート造住宅が塩害に遭えば、コンクリートが弱まり、中の鉄筋が腐食する可能性があります。塩害を防ぐには、日常的に塩分を洗い流す作業が必要です。
また、気密性が低く結露しやすい住宅は寿命が短くなる可能性があります。北国だけでなく、南国であっても高断熱・高気密住宅は気温変化などに左右されずに済むでしょう。それから、耐震性の低い住宅も地震の度に劣化が進みます。耐震性の高い住宅を建てる他、地盤のしっかりした土地選びが大事です。

寿命を迎えてもリフォームをすれば住み続けられる?
適切な時期にメンテナンスを続けた住宅は、永く住み続けられます。雨や風、紫外線に晒される外壁や屋根などの塗装や、窓枠等のコーキングなどを定期的に施すことが寿命を延ばすポイントです。
一昔前の住宅はメンテナンスを行う慣習がなかったため、今後の住宅は寿命が伸びるだろうと予想されています。しかも、建材も耐久性の高いものが開発されています。
もし寿命を迎えたように見える住宅であっても、躯体がしっかりしていればリフォーム及びリノベーションをすれば住み続けることが可能です。木造住宅の場合、構造木材が腐っていなければ100年持たせることも不可能ではありません。

木造住宅の寿命と上手に付き合うために必要なこと
木造住宅は耐久性に欠けるように思われがちですが誤解です。木は伐採後も成長を100年続けるほど生命力に富んだ材質です。強度や剛性は100年保証されていると言えるでしょう。
しかし、水分は木材の弱点です。濡れることでカビや白アリなどを寄せ付け腐食してしまいますので、雨水等が入ってこないよう、手入れが大事になります。住宅を建てる際には、メンテナンスを見越して計画を立てるといいでしょう。

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