これなら雨の日も安心？注文住宅のガレージについて
自動車を持っている方であれば駐車場が必要です。駐車場は屋根のない青空駐車場の他、
住宅と一体化させたビルトインガレージや既製品のガレージ及びカーポートを設置するのが代表的です。
ここでは注文住宅を建てる際に、ビルトインガレージを造るかどうかについて考えていきましょう。
屋外ではなくガレージに車を入れるメリットとは
ビルトインガレージは通常1階に設けるため、狭い敷地を有効に使えるというメリットがあります。
そして何よりも、雨や雪などに濡れることなく車から家への移動ができるのが大きなメリットでしょう。
重たい荷物を運ぶときもとても楽です。また、愛車も雨や砂埃で汚れることがありませんし、
北国では雪下ろしする手間もなく、いたずらや盗難の被害から守ることもできます。
自動車だけでなく、工具といった雑多な道具や雨ざらしにしたくない自転車を仕舞えるのも良く、
放火の危険性がある古新聞なども外に放置しなくて済みます。
それから、お子さんのいる家庭では、天気が悪い日に自動車を一時外に出してガレージを遊び場として活用することも可能です。
ガレージをつける場合に施工費はどうなる？
1階がガレージとなると壁が少なくなるため、建物の強度が心配になります。
ですから、木造で注文住宅を建てる予定であっても、1階はRC造にせざるを得ない可能性が高いです。
そうなると建築コストが上がることになります。
しかし、容積率からインナーガレージ延べ床面積5分の1までを引いても良い場合があるので、高い容積率で住宅を建てることが可能です。
施工費は住宅と一体のためあくまでも目安となりますが、自動車1台分を4～5坪程度と考えて、200～400万円程度と想定できます。
さらに固定資産税がガレージの分もかかってくるものの、これは敷地内に設置した独立ガレージであっても同様です。
ガレージの設置費と雨雪のたびにかかる車の清掃代… 高いのはどっち？
1週間に1度は雨が降ると仮定して、そのたびにセルフ洗車400円を払ったとしましょう。
1ヶ月に1，600円がかかり、1年で19，200円の出費となります。
また、自動車を大事にする方であれば手洗い洗車にするかもしれません。
その場合洗車代を2，000円と仮定して、毎週洗車すると1月8，000円、
1年で96，000円がかかる計算になります。
一方ガレージの施工費が200万円と仮定して、30年間住み続けたとします。
すると1年当たり約67，000万円の出費です。
いかがでしょうか？洗車費用にしっかりとお金をかける方であれば、
1年で10万円くらい使っていることもあるのです。また、30年以上住み続けることも可能ですから、
年数を重ねると洗車代の方が上回る可能性が高いでしょう。
生活空間が狭くなる？ガレージをつけるならその分間取りに工夫が必要
ビルトインガレージと居住空間の入り口が繋がっている場合は、
ガソリン車であればエンジン音や排気ガスに配慮する必要があります。
1階に寝室などの静かに過ごしたい部屋を配置することは避けたほうが賢明です。
一般的なのは、1階に水回りスペースを配して、2階以上にリビングや寝室等を持ってくるという間取りです。
また、1階の開口部が広くなるため、耐震性に十分配慮した構造が必要になります。
