平屋の注文住宅を建てたい！相場はどれくらい？
平屋に憧れて建てたいと考える人も多いですが、注文住宅で平屋を建てた場合、
一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
また、平屋には魅力がある一方で平屋だからこそ気をつける点がありますので、
メリットやデメリットについてもご紹介します。
平屋だと二階建てよりも安い？
一般的に注文住宅で平屋を建てる場合、建築費用が高くなる傾向がありますが、
その理由は家の基礎・屋根が二階建ての2倍に近い面積が必要なためです。
また、大半の業者は「二階・三階の家」を扱っているのが特徴で、
その家屋の発注・生産を大量に行なうことでコスト削減に繋げていますから、平屋はその規格から外れるため料金が高くなります。
平屋を建てる料金は「二階建てを建てる費用から見ると、およそ3割の割高」といわれています。
安い費用で平屋を建てる業者なら大体1000万円前後、
大手ともなると1坪で80万円前後が相場となりますが、
もし設備などで要望があれば1坪90万円程、高くて100万円程の費用が掛かることもあります。
平屋のメリットとデメリットとは
平屋は掃除がしやすい上に経年劣化などで修理が必要な場合は、
二階建てのように足場が必要ではありませんから、修理費用を抑えることができます。
さらに、平屋は円滑に生活できるように作られていますので、
「バリアフリー」のリフォームに手間がかからないためコスト削減できます。
しかし平屋は良い点ばかりではなく、デメリットもあります。
平屋は家族と同じ空間で過ごせて会話もしやすいのですが、
落ち着いて一人で過ごせる場所を作りにくいという特徴があります。
一人で寛げる場所を作るならパーテーション等を利用するか、設計の段階で部屋を入れてもらうかの対処が必要です。
そして平屋に住む上で重要となるのが「防犯」ですので、
窓は防犯用のフィルムで対処したり、窓を開けられた時にブザーが鳴るような道具を設置した方が賢明です。
平屋の方が良いのはどんな場合？
平屋の魅力は、やはりスムーズに移動ができるという点です。
階段を使って移動しなければならない二階がありませんし、キッチンやトイレ・リビングといった場所が
同じ空間に集まっているため、住み心地は良いです。
さらに、地震が頻繁に起きていることで建物の耐震性が重要視されていますが、
一般的に建物が重たければ、地震の際の揺れも比例して大きくなります。
平屋は二階建てよりも高さ・重さはありませんから、地震の影響を大きく受けにくいといわれています。
また、二階建ては階段を設けるために大きくて5畳程の広さが必要ですが、
平屋だと階段が不要ですからそのスペースに部屋や、
掃除用具などを入れておく収納庫などを作ることができます。
平屋だからこそ気を付けたいことは
平屋は、同じ空間にキッチンやリビング・トイレなどが設置されるため、
窓を開けた時に風がスムーズに家中を流れていく配置なのか考えることが大切ですから、
設計の段階でしっかりと考えておきましょう。
また平屋は高さがないため、近くにマンションのような高い建物が建てば、
風の流れに支障が出る、太陽の光が入りにくい、
平屋に太陽光が差し込む時間が短いなどの影響が出る可能性があります。
注文住宅で平屋を建てた後に高い建物が周辺に建つかどうか、事前にチェックしておいた方が安心です。
