注文住宅をバリアフリーに造りたい!どんなことに気をつけるべき?
注文住宅をバリアフリーで造りたいと思った時に、どのようなことに気を付けるかご存知ですか?
バリアフリーにすることで費用も掛かってしまうので、必要なところを見極める必要があります。
そこで、バリアフリーで建てる時に知っておきたいことをご紹介しますので参考にしてみてください。
バリアフリーの場合施工費は通常とどう変わる?
通常の住宅を建てる時よりも、バリアフリー施工をした方が費用は掛かってしまいます。
しかし、リフォームで後から改修するのではなく、注文住宅で最初から建てる場合はそれほど多くの費用は掛かりません。特に、部屋の間取りや通路の出入り口の幅を広くするなどは、設計の時点で対応できるからです。
また、段差の解消なども設計で話し合い、通常よりも少し負担するだけで費用はほぼ変わりません。手すりの設置、お風呂やトイレをバリアフリーのものにするには、数万円高くなります。
また、自動ドアやエレベーターのような自動で動くものを導入した場合は、数十万円ほど高くなるでしょう。
健常者ではなかなか気づけないことも… 当事者の意見を積極的に聞こう
注文住宅を建てる際は、バリアフリーを利用したい当事者の意見を積極的に取り入れて設計するといいでしょう。健常者では、なかなか気づけないところに不自由さがあるからです。
例えば、部屋を仕切る少しの段差や凹みが、負担になってしまうことがあります。また、車椅子を利用している人は、引き戸のドアの方が使いやすいです。
そのように、段差やドアに関しては、設計の際に希望を聞くことができるのでなるべく話し合うようにしましょう。
さらに、電源プラグや電気のボタンなどは、車椅子を利用している人が届きやすい位置に設定する必要があります。建てた後に気づいて後悔しないように、積極的に意見を聞くといいのです。
やっぱりどうしても迷ってしまう… 専門のアドバイザーは居る?
バリアフリーの注文住宅にするためには、どのような間取りにするのか、通路の幅、手すりなどの必要品など考えることが多いです。
どうしても迷ってしまう場合は、専門のアドバイザーに聞くといいでしょう。「バリアフリーアドバイザー」という専門の方がいて、住宅を建てる際のアドバイスをしてくれます。
建築士と作業療法士や理学療法士が来てくれるので、住宅面と介護面の意見を聞くことが可能です。
アドバイスをもらうことで、将来に向けての対処方法などもイメージでき、無駄な工事や改修の可能性が減ります。特に身体状況に合わせた住宅の施工方法や介護機器の利用などバリアフリーに関する情報を教えてくれるので、活用するといいでしょう。
バリアフリー住宅は障碍のある当事者の視点で作ろう
注文住宅をバリアフリーで建てるためには、当事者の視点で作ることが大事です。
不便に思うことやあればいい機能を聞いて住宅に取り入れることで、当事者そして介護する人の負担が少なくなるのです。障碍の進行性を考えたバリアフリーにすることも大切で、今後必要になりそうなことも、しっかりと考えてから建てるようにしましょう。